5月30日 かじこが解体されてる。

5月30日 かじこが解体されてる。

5月30日 かじこが解体されてる。

5月30日 かじこが解体されてる。

5月30日 かじこが解体されてる。

5月30日 かじこが解体されてる。

今日、歩いていると、平井さんに出会った。

平井さんは、かじこの近所で備前焼屋を営んでいる。
「お、そうじゃ、いま、かじこがこわされとるで!」と、
平井さんが突然言うので、「えーー」となって、出石まで二人で歩いて行った。

かじこが終わってから、出石町は何度も訪れているけど、最近また動きが色いろあるようだ。
イベントスペース?が1つ、カフェが1つ、雑貨屋/ギャラリー?が3つ、新たに出来たり、これからオープンしようとしている。


かじこに着くと、二階より上にシートが貼られて、埃や端材が飛ばないようにしていた。そのため、中の様子が殆ど見えない。かろうじて隙間から覗くと、数人の解体屋のにーちゃんが、屋根や梁の上に登り、チェンソーやバールを使って解体している。チェーンソーの大きな音と、切られた後の材が下にくずれ落ちる地鳴り音があたりに響き渡る。

どうやら、建具や瓦などのものはもう取ってあって、2階部分の壁なんかも殆ど無かった。かじこまどや、屋根裏の相当大きな梁はこれからだった。

向かいのおばぁちゃんにお願いして、屋上に登らしてもらう。


そういえば、かじこと最初に出会ったのもこの屋上だった。

5年ほど前、かじこをするとかまだ何も決めてないとき、この町で行われていたイベントの関係でこの屋上にあがっていた。出石のいろんな風景の中で、かじこも眺めてた。路地を通りすぎても気にもならない建物だったけど、上からみると中庭の屋根の作りなんか面白い建物だった。入ってみたいなぁと思っていた。まだ23、4の僕が、ここで、ビールを飲みながらぼんやりしてた。


家を壊す事情も聞いた。別に自分のものでもないからなにも抵抗出来ないし、仕方が無いのだけど、残るもんだということを聞いていただけに、壊すとなったらやはりショックだ。このエリア、あるいは日本全国のどこにいってもそうであるように、古いもんが壊され、新しくてきれいなもんが立っていく。

あまりにもみてられない光景だった。しばし立ち尽くし、写真を撮ってその場を離れた。
でも、偶然にも平井さんに会えて、立ち会えてよかった。


もっとはやく、解体が行われていたら、柱や梁など、すべてもらって、うかぶをつくったろうに。舟で運んで。


自分たちが3ヶ月半(実質半年)だけど、濃く関わったものが無くなるというのが、まさに夢になったように儚い。。

ぼくらは、かじこの記録、これを進めないといけないな、と気が引き締まる。


かじこの解体具合と、いま、鳥取でつくっている「うかぶ」の出来具合がちょうど半々だから、
本当に、移行しているような、これまた変な感覚。

あの建物は泣いているだろうか、笑っているだろうか。


近くを通れる人は、建物の最期を、現場のじゃまにならないように、のぞいてやってください。


そうか、これがほんとうの出航ですね。

いってらっしゃい。

posted by 三宅航太郎 | 2011年5月31日 08:34